朝ちゃんとセットしたはずなのに、家を出るころには前髪が真ん中でパックリ。あるいは、根元だけがふわっと浮いて落ち着かない。鏡の前で何度も手直しをして、結局ピンで留めて出かける——そんな朝を繰り返している方は少なくありません。
結論からお伝えすると、前髪の割れ・浮きは髪質そのものよりも、乾かし方で変えられる部分が大きいです。しかも直すときのポイントは、毛先ではなく根元にあります。名古屋・岩塚の美容室エヌドファイブが、原因の見分け方から朝のドライヤーの手順までご紹介します。
前髪が割れるのは、髪質のせいとは限りません
花王のヘアケアサイトでは、スタイリングがうまくいかない原因について、「乾かし方」が主原因のことが多いのに、「髪質」「髪が傷んでいるから」が一番の原因と考えている人が多いと説明されています。髪質や傷みは「毛流れをそろえにくい要因」ではあるものの、髪のコンディションを整えて乾かし方を見直すことで、ある程度カバーできるとされています。
その理由は、髪に形がつくしくみにあります。同サイトによると、髪には水に濡れると切れて形を変えられる「水素結合」と、パーマなどの化学反応でしか変えられない「化学結合」があります。濡れた髪は水素結合が切れて形を自由に変えられる状態で、整えて乾かしたときの形が、そのまま髪の形として決まります。
つまり、朝の前髪が割れているのは「割れた形のまま乾いてしまった」から。逆に言えば、根元を濡らし直して乾かす向きを変えれば、その日の形は作り直せるということです。
前髪が割れる・浮く、よくある4つの原因
① 根元が乾ききっていない
いちばん多いのがこれです。花王のヘアケアサイトでは、乾かし方を観察してよく見られる例として表面や毛先、鏡で見えるところばかり乾かして根元や内側を乾かし残すケースが挙げられています。乾いていない部分があると、乾ききるまでのあいだに髪が動いて形が変わってしまいます。
前髪は面積が小さく、表面がすぐ乾いた手ざわりになるので、「乾いたつもり」になりやすい場所です。表面だけ乾いて根元が湿っていると、通勤中に根元から形が変わり、気づいたときには割れています。
② 生えグセ・つむじの向き
髪の生える向きは一人ひとり違い、前髪の生え際にも向きのクセがあります。当店でも「前髪が分かれやすい」「トップが割れやすい」というご相談は多く、生え方の向きが関係していることがよくあります。
ここは大切なところなのですが、生えグセそのものは、施術でなくすというより、乾かす向きでコントロールしていくものとお考えください。当店の過去の記事でも、生えグセ(前髪が分かれやすい・つむじが割れやすい・襟足が浮きやすい)については、ドライヤーで方向づけるのがいちばん大切だとお伝えしています。詳しくはいくらカットしても、髪のボリュームが気になる方へもあわせてご覧ください。
③ 寝ているあいだに形がついている
朝の前髪の状態は、じつは前の晩に決まっていることがあります。花王のヘアケアサイトでは、寝ぐせの原因を「シャンプー後、髪が完全に乾いていない状態で寝てしまう」「寝ている間に汗で髪が濡れて形が変わってから、乾く」の2つに整理しています。
枕に押しつけられた部分が根元から形を変えたまま乾いてしまうので、朝どんなに毛先を直しても戻ってきます。毛先だけハネているように見えても、原因は根元・内側にあることが多いのです。
④ 汗・湿気・根元のベタつき
せっかく整えても、日中に崩れてくることもあります。同サイトでは、頭皮に汗をかくと髪の根元の水素結合が切れて、根元からヘアスタイルがくずれると説明されています。雨の日など空気中の湿度が高くなったときも同じで、毛髪内の水分量が増えて形が変わります。
加えて、皮脂やスタイリング剤が根元にたまると、前髪が重くなって落ちやすくなることがあります。根元のベタつきやペタつきが気になる方は髪がペタッとしてお悩みの方へを、梅雨や雨の日の広がりが気になる方は名古屋の梅雨に|髪のうねり・広がりを抑えるコツをご覧ください。
割れた前髪を直す、朝のドライヤー3ステップ
ここからが実践編です。毛先にアイロンを当てる前に、根元をやり直す。これだけで仕上がりがかなり変わります。
▶ 1. 前髪の「根元」から濡らし直す
霧吹きやぬるま湯で、前髪の根元を濡らします。花王のヘアケアサイトでは、寝ぐせを直すには「根元から濡らして髪の形を変えられる状態にして、毛流れを整えるようにしてしっかり乾かします」と説明されています。毛先だけ濡らしても、根元の形は変わりません。
なお同サイトでは、髪はしっかり乾いてしまうと水をはじくことがあり、水よりお湯のほうが濡れやすいこと、直したい部分の髪をにぎるようにすると水が髪の間に入って濡れやすくなることも紹介されています。寝ぐせ直し用のウォーターを使うのも手です。なお、縮毛矯正やパーマをかけた直後は、担当者から案内された期間はこの濡らし直しを控え、その案内を優先してください。
▶ 2. 根元に風を入れて、分け目をリセットしながら乾かす
ここが最大のポイントです。同サイトの乾かし方の手順では、まず「ドライヤーを持っていない方の指先を頭皮に触れて小刻みに動かし、根元部分にドライヤーの風を入れて指先でさらさら感を感じるまで乾かします」とされています。前髪も同じで、指先で根元を細かく動かしながら風を入れてください。
そのうえで、耳から前の部分については「分け目を気にせず、頭の丸みに沿って手グシを通しながら乾かします」と説明されています。いつもの分け目のまま乾かすと、その分け目のまま形が決まってしまうからです。
仕上げは、右に流したい日も、いったん左右に振ってから最後に流したい方向へ乾かし終えるのがおすすめです。この「一度クセをリセットしてから、流したい方向で乾かし終える」という順番が、割れを防ぐコツです。
根元がふわっと浮いてしまう場合は、浮きは根元が立ち上がった状態のまま乾いてしまったサインなので、こちらも根元を濡らし直してから、上から風を当てて寝かせる時間をつくり、押さえたい向きに風を送るとおさまりやすくなります。パーマをかけている前髪は手グシで引っ張らず、根元だけ濡らして乾かす向きを変える程度に留めてください。
▶ 3. 冷風で、室温まで冷ましてから触る
乾かし終えたら、そのまま出かけないでください。同サイトでは、温まった髪は濡れた状態と同じで水素結合が不安定になり、髪の形が変わりやすいと説明されています。全体が乾いて毛流れが整ったら、冷風を当てて髪の温度を室温と同じにします。
形が決まってから冷ます。この最後のひと手間で、通勤中の崩れ方が変わります。
「乾いた」の目安
花王のヘアケアサイトでは、水分で細かく束になった状態が解消し、指に吸い付くような感触からさらさらな感触になったら乾いた目安とされています。少し冷たく感じるのは、まだ水分が残っているサインです。前髪は「もう乾いたかな」と思ってから、あと数秒だけ根元に風を入れてみてください。
じつは、前の晩の乾かし方でほぼ決まります
朝の手直しを短くしたいなら、夜のドライヤーを見直すのがいちばんの近道です。花王のヘアケアサイトでは、寝ぐせを防ぐには「髪全体をしっかり乾かして、さらに室温に冷ましてから寝る」ことだと説明されています。当店でも以前から同じことをお伝えしていて、その理由は寝る前のドライヤーがオススメな理由にまとめてあります。
自然乾燥で済ませている方は要注意です。同サイトでは、多くの人は自然乾燥だと表面や毛先が先に乾き始めて毛流れが揃わず、くせが出たりハネたり広がったりするとされています。また、同サイトでは、ドライヤーによる乾燥実態調査で翌朝くせがつかないくらいしっかり乾かしている人は10%以下だったと紹介されています。前髪が割れやすいのは、決して特別なことではないわけです。
なお、スタイリング剤を使うときはしっかり乾いて冷めてから、濡らしすぎない量でと説明されています。朝のスタイリング剤の選び方はノンシリコンのスタイリング剤とは?選び方と使い方のコツで、乾かす・整えるという工程そのものの違いは美容室のスタイリングとは?ヘアセット・ブローとの違いでご紹介しています。
それでも毎朝つらいときは、ご相談ください
乾かし方を変えても手こずる場合、前髪の長さ・量・段の入り方が今の生えグセと噛み合っていないことがあります。そこはカットで扱いやすくできる部分です。「毎朝ここが割れる」「この向きに流したい」と具体的にお伝えいただければ、それを前提に切り方を組み立てられます。伝え方に迷う方は美容室での髪型の伝え方|オーダーのコツと写真の見せ方もどうぞ。
クセの出方によっては、前髪や顔まわりだけを部分的に整える施術という選択肢もあります。施術ごとの違いは縮毛矯正と髪質改善・ストレートパーマ・トリートメントストレートの違いにまとめていますので、どれが向きそうかご覧になってからご相談いただいても大丈夫です。料金やメニューの詳細は公式サイトでご確認ください。
エヌドファイブでは、その場で整えて終わりにせず、ご自宅で同じように乾かせるところまでお伝えするようにしています。そもそもサロンと自宅で仕上がりが変わってしまう理由については何故違う?美容院と自宅でのスタイリング方法の違いでご説明しています。ドライヤーの当て方は、実際に手を動かしてお見せするのがいちばん早いので、来店時に遠慮なくお声がけください。仕上がりが気になるときも、そのままにせずお申し出いただければ対応いたします。平日は23時まで営業していますので(最終受付は22時)、お仕事帰りにゆっくりご相談いただけます。名古屋市中村区岩塚、地下鉄東山線「岩塚駅」からすぐです。
名古屋・岩塚の美容室エヌドファイブ
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