ノンシリコンのスタイリング剤とは?選び方と使い方のコツ

「ノンシリコンのスタイリング剤って、髪にやさしいのでしょうか?」サロンでよくいただくご質問です。結論からお伝えすると、ノンシリコンかどうかよりも、いまの髪質と、なりたい仕上がりに合っているかどうかのほうが大切です。この記事では、シリコンがどんな働きをしているのか、ノンシリコンが向いている方・そうでない方、タイプ別の選び方、そして見落とされがちな「落とし方」まで、美容師の目線で整理してご紹介します。

 

そもそも「スタイリング」とは?剤を変える前に見直したいこと

美容室でいうスタイリングとは、スタイリング剤をつける作業そのものではなく、▶ 乾かし方(ドライ)→ 形づけ → 仕上げの剤という一連の流れを指します。

 

「サロン帰りの状態が家で再現できない」というお悩みの多くは、剤選びよりも前の、乾かす工程でつまずいています。根元の立ち上がりや毛流れは、乾かしはじめの段階でほぼ決まってしまうためです。スタイリング剤は、そこで作った形をキープしたり質感を足したりする仕上げ役とイメージしていただくと選びやすくなります(くわしくは「何故違う?美容院と自宅でのスタイリング方法の違い」もご覧ください)。

 

ノンシリコンのスタイリング剤とは|まずシリコンの役割から

シリコンは「髪に悪いもの」ではありません

ノンシリコンとは、その名のとおりシリコーンを配合していない、という意味です(成分としての正式な呼び方は「シリコーン」で、ふだん「シリコン」と呼ばれているものと同じです)。ではそのシリコーンは、何のために入っているのでしょうか。

 

国民生活センターの解説では、シリコーンの主な役割として、髪をコーティングして摩擦によるダメージを防ぐことや、指どおりをなめらかにすることが挙げられており、シリコーンが髪に有害であるという積極的な情報は現在のところない、と説明されています。

 

「ノンシリコン」は、成分名だけでは見分けにくい

意外に思われるかもしれませんが、シリコーンは成分表示に「シリコーン」とそのまま書かれるとは限りません。同じ解説でも、シャンプーなどには成分の表示義務があるものの、「メチコン」「ジメチコン」「シロキサン」「シラン」といった名称で記載されるため、入っているのか分かりにくいと説明されています。確実に知りたいときは、メーカーに直接確認するのが確実だとされています。

 

また同解説では、ノンシリコンの製品は髪をコーティングしないぶん汚れが落ちやすい一方で、摩擦の軽減作用がないため髪がきしんだり、傷みのある髪では負担になる可能性があることにも触れられています。「ノンシリコン」という表示は、シリコーンが入っていないというだけの情報で、そのまま「髪や頭皮にやさしい」を意味するものではないのです。

 

ノンシリコンが向いている方・シリコン入りが向いている方

髪質と、いま気になっているポイントで考えると選びやすくなります。

 

▶ ノンシリコンが向きやすい方

  • 髪が細い・柔らかい、猫っ毛で根元がぺたんこになりやすい
  • ふんわりとした軽い仕上がりが好み
  • 重さが出ると一日もたない、と感じている

 

▶ シリコン入りが向きやすい方

  • 髪が硬い・量が多い、毛先が広がる・ばらつく
  • ブリーチや繰り返しのカラーで毛先の絡まりが気になる
  • アイロンやコテを毎日使う(熱や摩擦から守りやすくしたい)

 

根元は軽く、毛先はなめらかにという使い分けも現実的です。全体を一種類でそろえる必要はありません。

 

タイプ別の目安|つけるタイミングで選び分ける

スタイリング剤は成分よりも先に、「濡れた髪につけるものか、乾いた髪につけるものか」で整理すると失敗が減ります。

 

濡れた髪につけるタイプ

洗い流さないトリートメント、ヘアミルク、ムースなど。乾かす前になじませて、ドライヤーの熱や乾燥から守りやすくしながら、まとまりの土台をつくります。

 

乾いた髪につけるタイプ

ヘアオイル、バーム、ワックス、仕上げのスプレーなど。ツヤや束感、動きを出したり、形をキープしたりする役割です。一般的には「オイル・ミルクでベースを整え、バームやワックスで束感を出し、最後にスプレーで固定する」という順番が使いやすいとされています。なおヘアオイルは乾かす前・乾かした後のどちらにも使えるタイプが多いので、商品の説明書きに合わせるのが確実です。

 

どれを選ぶ場合も、最初は少量から。手のひらでよく伸ばし、中間から毛先へ、最後に手に残った分だけを表面や前髪へ、という順番だと重くなりすぎません。

 

見落としがちな「落とし方」|ノンシリコンでも油分は残ります

シリコーンは、過剰に使用するとシャンプーやお湯で落としきれずに蓄積し、髪がゴワゴワになったり、根元に付着してトップのボリュームが落ちたりすることがあるとされています(ヘアケアメーカー・ルベルの解説より)。この状態は皮膜毛・ビルドアップと呼ばれ、トリートメントやサロンの薬剤がなじみにくくなる一因になることもあります。

 

そしてこれはノンシリコンでも同じで、オイルやワックスの油分は髪に残ります。「ノンシリコンだから雑に洗っても大丈夫」ということはありません。

 

▶ 落とすときのコツ

  • シャンプー前に、ぬるま湯で1〜2分ほどしっかり予洗いする
  • 泡立ててから頭皮を指の腹でやさしく洗う(爪を立てない)
  • ワックスやバームをたっぷり使った日は、無理にこすらず2回に分けて洗う
  • すすぎは、洗う時間より長めを意識する

 

 

迷ったら、いま使っているものを持って美容室へ

スタイリング剤に「これを使えば間違いない」という唯一の正解はありません。同じノンシリコンでも、髪の太さ・量・くせ・ダメージの度合いによって、心地よく感じるものは変わります。

 

名古屋・岩塚の美容室エヌドファイブでは、実際に髪に触れながら、いまの髪の状態に合わせたホームケアとスタイリングのご提案をしています。当店は「コーティングでごまかさず、素の髪をきれいに」という考え方から、ノンシリコンを中心とした厳選の薬剤・商品をお取り扱いしています。

 

お使い中のスタイリング剤をお持ちいただければ、つける量やタイミングの見直しだけで扱いやすくなることもあります。平日は23時まで営業していますので、お仕事帰りにもご相談いただけます。お求めいただいた商品が合わなかった場合のご相談も承っていますので、はじめての一本もお気軽にどうぞ。

 

名古屋・岩塚の美容室エヌドファイブ

地下鉄東山線「岩塚駅」徒歩すぐ|平日23時まで営業

052-485-7545

平日14:00〜23:00/土日祝9:00〜17:00(月曜・第2第4火曜定休)

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