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スタイリスト藤井です。
「美容院でスタイリングしてもらって、自宅に帰って自分でスタイリングしても同じにならない…」
そんな場合の再現のコツをご紹介します。
美容院でのスタイリングを自宅で再現するコツ

・まずは美容師さんに「スタイリング手順、スタイリング方法」を聞いておく。見ておく。
・おすすめのスタイリング剤や道具を教えてもらう(売りつけることはないのでご安心ください)
・時間がある時に巻き方や乾かし方等、スタイリングをスムーズにできるように練習しておく。
誰でも慣れるまでは時間がかかるものです。
シャンプーの方法も意外と大事です
①熱すぎない湯温で、予洗いをしっかりする(最低1分以上)
②シャンプーはしっかり泡立ててから。難しい場合はポンプボトルや泡だて容器を使う。
液体のまま髪につけて洗うと摩擦が増えダメージの原因になります。
③頭皮中心に地肌を動かす様に洗う。爪等でガリガリ強く洗いすぎるのはNG。
④すすぎは予洗いの倍くらい時間を使う。しっかり流せていないと、かゆみや臭い・肌荒れの原因になります。
また、髪が乾きにくくなったり寝癖がつきやすくなります。
(⑤)スタイリング剤やオイル等で泡立ちが悪い場合は、一度流して二度洗いする。
それから、最重要のドライヤー
ドライヤーをあまり重視していない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「乾かすのが面倒くさい」…わかります。でも(スタイリングにおいては特に)大切です。
「ドライヤーの熱で傷むから自然乾燥が良い」…髪は濡れている時が一番無防備かつ弱い状態です。
濡れたままクリップやゴムで止めたり、長時間タオルを巻いたまま・濡れたまま寝たりすると、濡れた髪に摩擦が起きて傷んでしまいます。
ついでに雑菌が繁殖しやすく、頭皮や髪が臭いやすくなります。
なるべくドライヤーを使って早めに乾かしましょう。

※余談ですが、髪のたんぱく質変性が起こる温度が大体140度以上です。
ドライヤーの熱はそこまで高くありませんし直接髪に触れているわけではないので傷みはそんなに気にしなくても大丈夫かと思います。
150度以上のヘアアイロンやコテを毎日使う方が傷みます。
実は、美容室と自宅でのスタイリングで一番の差が出るのがドライヤーです。
①シャンプー後、タオルドライで水分をとる。ゴシゴシ擦り合わせるのは×です。
※乾きにくい方は、粗目のコームで優しく梳かしてから再度タオルで毛先の水分を取ります
②地肌から乾かす。この時に収めたい方向に髪を流しながら乾かすのがポイントです。
はねる部分は、はねる方向の反対側から風を当てます。
③髪が8割くらい乾いた状態で、ボリュームを抑えたいところやボリュームを出したいところに温風を当てて手で形を作ります。
そのままドライヤーだけを離して、5秒ほど固定します。冷風を当てても良いです。
(髪は水分が飛んで熱が冷める時に形がつきます)
※髪が長い方や多い方は、風量のあるドライヤーがおすすめです。値段は高すぎるものでなくても大丈夫です。
④束感を出したい場合や広がるのを抑えたい場合は、スタイリング剤をつける。
パーマのカール感を出したい場合は、毛先だけ少し濡らしてからスタイリング剤をつけます。
固めるスプレーは補足程度に髪から離してサッとつけてください。
美容室では上記+ブローをしますが、上記のやり方でやっておくだけでも朝の楽さが違うと思います。
もちろんブローが出来れば完璧です。
どうしても朝の寝癖が頑固な場合は、水スプレーやシャワーで寝癖が気になるところの根元を濡らして寝癖直しをしましょう。
上記と同じ工程です。
ドライヤーをせずに、根元に寝癖や生え癖がついたまま、毛先だけアイロンやスタイリング剤のみでヘアスタイルを再現するのは
実は美容師さんでも難しいのです。
美容室でのシャンプーは衛生面やリラックス効果も理由にありますが、シャンプーで根元の癖をとる意味もあるんですね。

「美容院みたいにスタイリングが上手くいかない」という方は参考にしてみてください(^-^)







