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スタイリスト藤井です。

今回は、【美容室で出来る】白髪を目立たなくさせる方法です。
白髪を目立たない様にするには、大まかに3つの方法があります。

・地毛の黒髪に近くする(暗めの茶色・黒に染める)…仕上がりは3~7トーンくらい
・白髪に近くする(明るめの茶色に染める)…仕上がりは9トーン以上
・ハイライトを入れる(意図的に白髪に近い明るさの部分を増やして、白髪を紛れさせる)
白髪をひっこ抜くのはあまりおすすめしません(>_<)


★カラーのトーン参考チャート★



ちょっと見づらくてすみません

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【ヘアカラーの基本】
どのヘアカラーも基本的には、脱色しながら染色していきます。(マニキュア・ヘナ・塩基性カラー等は該当しません)

白髪染めとファッションカラーの違いは「茶色」の量の違いです。
白髪染めは「茶色」が入っていることによって白髪が染まりますが、その分暗く見えます。
透明感や明るさ・色味優先ならファッションカラーがおすすめです(白髪は染まりにくいです)



★ファッションカラーの一番明るい色(12トーン)


★ファッションカラー(茶色が少なめ)の真ん中くらいの色(9トーン)


★白髪染め(茶色が多め)の一番明るい色(9トーン)

↑同じトーンでも、「茶色」の多さによって白髪の染まりが変わります。
もちろん、髪質や白髪の量・髪の状態でも差が出ます。

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さて、以上を踏まえた上で…

「白髪を目立たない様に」というオーダーは多いですが、
何をもって「目立たない」ととるのか、お客様それぞれですね。
全体の髪が明るくなれば目立たないのか、白髪が暗く染まれば目立たないのか…
色や明るさの感じ方も人それぞれです。
Aさんが気にならないことも、Bさんには気になるかも知れません。

中でも特にご相談が多いのは
黒い髪の中に白い髪が数本あるのが気になる
(既に明るい髪色の場合)キラキラした白髪の色抜けが気になる
白髪が1か所にまとまって生えているのが気になる
(既に染めていて)伸びた根元の白髪だけが気になる
それぞれに対して、施術内容が変わってきます。


の場合は「まだ少なめだけど、ちらほら白髪が気になってきたなぁ」という方に多いです。
このケースは、黒い髪の部分を茶色くしたいかどうかがポイントです。
白髪の部分を茶色く染めながら、黒い部分も茶色くしていくと、コントラスト(黒と白の差)は弱くなります。
黒い髪が黒いままで良ければ、白髪を黒くするだけで脱色をせずに済む(サロンカラーの場合)ので
ダメージは最小限に抑えられます。
例)
白髪が18~20トーンとして、黒髪は4~6トーンとしますと
(白髪の量や地毛の染まりやすさにもよりますが)6~8トーンくらいが一番バランスが良いかと思います。
明るくするほど、白髪の染まりは薄く(キラキラしやすく)なります。




の場合は、少しトーンを落として色を入れなおす必要があります。
髪質にもよりますが、10トーン以上は白髪の染まりが薄い(色が抜けやすい)ので、割と早めにキラキラしやすくはなります。
明るいトーンで毛先まで白髪の染まりをキープしたい場合は、まめに全体のカラーをする必要があります。
※ちなみにブリーチ毛にも同じことが言えます。

の場合は、気になる部分だけ色を濃くすることが多いです。
例)全体は7トーンで、白髪が多いところは5トーンにする。等

の場合は、リタッチ(伸びた部分だけ)カラーをします。
縮毛矯正をしている方や今より暗くしたくない方、毛先のダメージが気になる方には、こちらがおすすめです。


それから
最近30代、40代以降の方から特に質問の多いハイライトですが
「白髪が目立たないハイライト」という意図でしたら、白髪の分布と同じくらいの細い・目立たないハイライトを3~4か月おきに入れます。
もちろんハイライトそのものはあまり目立ちません。
ハイライト以外の部分は、少しだけトーンダウンすると色落ち後も綺麗なのでおすすめです。

「太い(目立つ)ハイライト」を頻繁に入れてしまうと
昔のメッシュの様な古い雰囲気になってしまいますし、少しずつブリーチ部分が増えていってしまうので髪全体にダメージが出てしまいます。
ホームカラーをされている場合は、ムラになったりせっかく入れたハイライトが消えてしまう事があるので、おすすめはしません。
※ハイライトを入れたい場合は、写真や画像をお持ちいただけるとスムーズです。

バレイヤージュやシャドウルーツなどは施術にお時間がかかりますので、電話でご予約くださいませ。