当店に通っていただいております大切なお客様には、
ぜひとも知っておいていただきたいことがあります。
それは、
『トリートメントでは髪は絶対に治らない』
ということなんですね。
つまり、皆様が傷んだ髪を何とかしようと思って毎日使っていらっしゃる
お風呂で使うトリートメントやヘアパックと呼ばれるもの。
誠に残念ながら、これらは髪の毛を全くといってよいほど補修しません。
ショックでしたか??
しかし、これは事実なのです。
髪や爪というのはお肌と違い、傷ついたりしても
放っておけば自然に治る…ということはしませんよね。
だからこそ皆さんは一生懸命トリートメントを使っていらっしゃるのだと思います。
最大の勘違いは、髪と同じ成分のアミノ酸や油分を付けると
髪の毛と同化してダメージの無い状態に戻ると思っていらっしゃることなんです。
自己再生能力のあるお肌ならまだわかるんですけども、
栄養素を自ら取り込んで同化させながら回復していくという能力のない髪に対しては、
まあ、意味のないことです。
ただ、表面を覆って被膜を作り、
ダメージがひどくなってボロボロの状態の髪の毛の『手触りだけ』は良くできる。
治ってはいませんが。
なので、絡まりやすい髪などに付けて、
一時的に扱いやすくする目的とかで使うのであれば、OKだと思います。
いちばん知っておいていただきたいのは、
髪の毛は生えてきた瞬間から徐々に減点方式で弱っていきますよ、という事です。
減る一方で、回復は絶対にしないのです。
わかりやすく生えてきた瞬間の髪の毛の状態を、
『髪体力100%』としましょう。
ものすごくおおざっぱな計算ですが、
例えば、カラーやパーマをするたびに-5点ずつ髪体力が減っていくと仮定すると、
10回すると髪体力は50点になり、まあまあ傷んだ状態に
続けて10回繰り返すと髪体力は0点になり、
ここまでくると髪はボロボロで『もう何もできませんよ。』という状態になります。
で、ここまで。
その後回復はしませんので、もう切るしかないんですね。
当然、一回の施術の負担が大きいものはそれだけ髪体力を削ってしまいますので、
例えばブリーチなんかをしてしまいますと、
1発で髪体力-85~90くらいはいってしまいます。
「ブリーチして縮毛矯正してまたパーマして何でもいろいろやりたいの!」
とはいかないんですね。
あと、『絶対にダメージの出ない施術』
などという物も存在しません。
薬液処理をすると、必ずダメージは出てしまいます。
ダメージが大きいか小さいか、だけ。
髪体力を減らすのは、何もカラーやパーマだけではありません。
高熱のヘアアイロンであったり、ドライヤー、紫外線、
プールの塩素等、日常生活でもちょっとずつ削られていってしまいます。
もっと言えば、質の悪いシャンプーやトリートメントなんかでも髪体力は削られてしまいます。
ですので、
大切な事は、いかに髪体力を減らさないように施術をしたり、
日々のケアをしていくかという事なんですね。
髪体力が減っていくという事は、髪から電子(マイナスイオン)
が抜けていく『酸化』と同義語でもあります。
ですので、エヌドではカラーやパーマの施術中に減ってしまう電子を補給しながら、
なるべく減らさない状態で行うために『電子トリートメント』という物をやっているのです。
『減らさない為に』です。
上手な施術というのは、
必要以上に髪体力を減らさないように施術できる
という事なんです。
髪体力が減ってしまってからでは、遅いんですね。
当店で電トリカラーやパーマをしていると、
初めてのご来店時よりもダメージが減ってくるのはそのためなんです。
電子トリートメントも当然髪を補修したりはしません。
ですが、今残っている髪体力を最大限減らさないようにはできるのです。
そして一番大事な水分も補給できる。
毎日減っていく電子を補給することが、
髪にもお肌にも一番大切ですね。
この記事へのコメントはありません。