いつの時代も?テレビではヘアカラーのCMをよく目にしますね(^^)
タレントさんを起用して若い子のファッションカラーとか、
明るめの白髪染め用なんかも最近では人気でしょうか。
よくあるのが、『ツーンと臭わない』という売り文句。
確かにヘアカラーやパーマの時などは独特な刺激臭がありますよね。
臭くないに越したことはないと思いますが、
では、
匂いがないヘアカラーの方が、臭い物よりも良いのでしょうか???
実はそうではありません。
ここに、ホームカラーが傷んでしまう秘密があるのです。
ヘアカラー剤の中身とは、一剤と二剤に分けられますが、
匂いのもとになるのは一剤に配合されております。
簡単に説明しますと、
① アルカリ剤 ②界面活性剤 ③染料(色味の元)
④コンディショニング成分等
が配合されております。
この一剤のアルカリ剤と界面活性剤の働きで、髪
のキューティクルが開き、染料が中に入ってきます。
この『アルカリ剤』はカラー剤にはなくてはならない成分なのですが、いろいろと種類があります。
サロンなどプロ用のカラー剤には主に『アンモニア』というアルカリ剤が配合されております。
そうです。
あの匂いの正体はアンモニア臭だったのです。
これは、パーマ液にも使われております。
では、なぜこんなに臭うのに、
プロ用製品にはアンモニアを使用しているのでしょうか?
それは、アンモニアが揮発性のアルカリ剤だからなのですね。
揮発するということは、
時間が経つと髪から自然に抜けていき残留しにくいということです。
残留しにくいということは、
ダメージ成分が髪やお肌に残りにくいということなんですね!
匂いは臭いですが、良い面もあるということです。
では、アルカリ剤が髪やお肌に残留すると、
なぜダメージの原因になってしまうのでしょう。
髪やお肌は弱酸性の領域で安定している状態を保てますから、
アルカリ剤が残って髪やお肌がアルカリ性の領域に傾いている状態というのは、
髪やお肌にとってはとても不安定な状態で負担がかかっているということなんですね。
しかも、アルカリ剤というのは性質上、タンパク質を溶かしてしまいます。
そして、残念ながら
髪やお肌もタンパク質でできているんですね。
そんな成分が残留している…
皆さまにはこの意味がお分かりになると思います(^^;)
ですので髪にダメージ成分を残さない…という意味では、
匂いのするアンモニアが一番使い勝手が良いのですね。
結果、いまだに多くのプロ用薬剤に使用されているのです。
一方で、当然匂いの少ないアルカリ剤も色々あるわけですが、
これらのアルカリ剤は、実は揮発性が悪いのです。
すると、当然髪やお肌にがっつりと残ります。
残るとアルカリ剤がたんぱく質を溶かしてダメージさせていきます。
ホームカラーをした直後より、何日かたってバサバサになってきた!
という経験をした方も多いと思います。
残留したアルカリ剤が悪さをしているせいですね。
臭わないヘアカラー剤とは、聞こえがいいですが
実はダメージ成分が残りやすいカラー剤という訳なんですね!
別にホームカラーをお勧めするわけでは全くありませんが、
「どうしても自宅で染めたいの…』という方は、
『臭わない』と宣伝していないものを使ってみるのも手かもしれませんね。
エヌドでは、『電子トリートメント』を活用して
アルカリ剤が残留しにくいように施術をさせて頂いております(^◇^)